前回「四十肩・五十肩かな?と思ったらまず病院へ」、前々回「四十肩・五十肩が悪化するとサポーターだけでは対応できない」の続きです。
- 負のスパイラルに陥って固まってしまった四十肩・五十肩
- 四十肩・五十肩にはサポーターよりもキネシオテープが有効だった
- 自分で指圧・もみほぐしが可能。ただし痛い部分は触らないこと。
- ひどいときには腕を指圧するだけでもかなりの効果がある
1.負のスパイラルに陥って固まってしまった四十肩・五十肩
四十肩・五十肩を悪化させてしまい、さまざまなことに支障が出始めました。痛みのせいでTシャツを脱ぎ着するのも大変です。ジャケットに腕を通すのも一人では相当難しい作業です。
この頃、私の右肩がどのようになっていたかというと、下の動画のような状態でした(動かない場合はクリックしてみてください)。

四十肩・五十肩で固まってしまった肩
これは両腕を上げようとしているところです。「右肩は肩関節が固まってしまい開かない」ため、「腕を上げようとするとつられて肩も上がる」ということです。
肩はこれ以上開きません。どの程度の期間か忘れましたが「肩が痛くて腕が上がらない」状態が続いた後、気づいたらこの状態でした。最初は痛くて腕を上げることができないと思っていましたが、この頃には既に「痛みとは関係なく、そもそも固まってしまっているので肩が開かない」状態でした。
ちなみに一番痛みがひどかったときには、この動画のように腕を上げるのも無理でした。
2.四十肩・五十肩にはサポーターよりもキネシオテープが有効だった
この頃には腕が自重で下方向に引っ張られて肩が痛いため常に肩に力を入れていましたが、すでに力を入れること自体も肩の痛みにつながっていました。要するに何をしていても、どんな姿勢でもほぼ痛いのです。
ここまで困ったときにふと我が家には「キネシオテープ」があることを思い出しました。家内がよく怪我をするので必要だったのです。
キネシオテープは怪我などで弱った筋肉をサポートしたいような時に有効です。スポーツ選手が使っていたりするので目にしたことがある人も多いと思います。
参考:「キネシオテープとは、アクリル系粘着剤を用いた伸縮性のある綿やアクリルのテープで、運動による障害や疼痛を治療する目的で使われる。」(Wikipedia「キネシオテープ」より。)
ネットで少し調べてみると、やはり四十肩・五十肩の痛みを緩和するためにキネシオテープを使うのは珍しくないようでした。
かなり自己流が入っていますが、一応かつてカイロプラクティックや整骨院のようなところで見聞きしたり、ネットで調べた情報を頼りにキネシオテープで肩を保護してみたのが下の写真です。
これで劇的に楽になりました。
参考までに実際に貼っている様子も紹介しておきます。
これだけで治るわけではありませんが、とにかく痛みはかなり軽減されました。肩をある程度動かしてもそれほど痛くないので、できることが増えました。
サポーターとは全く効果が違います。最初からキネシオテープを使えば良かったと思いました。
四十肩・五十肩の痛みは炎症によるものです。常に痛い状態が改善され、どんどん炎症が進んでしまうという負のスパイラルから脱する大きなきっかけになったと思っています。
ただしキネシオテープの効果は医学的には実証されていないという話もあるそうです(Wikipediaを見て初めて知りました)。私個人は効果が絶大でしたし我が家では肩だけでなくさまざまな箇所に使っていますが、そういう話もあるということは気に留めておいてください。
我が家は何かと使うことが多いため、いつもキネシオテープを切らさないようにしています。Amazonの定期便で安く購入することも可能です。
キネシオテープは大抵のドラッグストアに置いてあるはずです。初めての人はできれば病院や各種治療院で相談してから、また最初は少量を購入して自分に合うもの(材質や粘着性、テープの幅など)を探してください。
3.自分で指圧・もみほぐしが可能。ただし痛い部分は触らないこと。
この頃にはネットで四十肩・五十肩に関する情報をいろいろと探して読みあさるようになっていました。その中で整骨院や接骨院を運営している人がYoutubeで情報発信していることに気づきました。
四十肩・五十肩に関する動画も多数見つかりましたが、その中でも特に役立ったのが以下の動画です。
まず「四十肩・五十肩のメカニズム」を説明してくれている点が非常に助かりました。「何だかよくわからないのに動画で進めていることをやってみる」というわけにはいきません。
私がこうした動画で理解したことを簡単に説明すると次のようなことでした。
・四十肩・五十肩の痛みは肩関節の炎症によるもの
・肩甲骨が正常に動かなくなることにより肩関節に無理がかかり炎症になる
・肩甲骨が動かない原因は腕の凝りや他の部分の凝りにあることが多い
特に手首の前腕に凝り・ダメージは多くの人に共通する問題だと思います。凝りをほぐしてみてわかりましたが、私はまさしくこれでした。
そしてその上で自分でも簡単にできる「四十肩・五十肩の痛みを軽減する方法」も紹介してくれていたので、いろいろ試してみました。
ポイントは「痛みのある肩そのものは触らない」ということです。そのため試してみて効果が無いという人は居るかもしれませんが、悪化する可能性はありません。
4.ひどいときには腕を指圧するだけでもかなりの効果がある
最初に試したのは「腕の指圧」でした。以下の2つの動画を参考にしました。わかりやすいように上の動画と同じ方の解説で統一します。
簡単に書くと「腕の凝りが原因で肩までつながる筋肉が引っ張られ、肩に負担がかかる」のを緩和するのが目的です。私の場合は右肩が痛いので、自分の左手で右腕を指圧することになります。
2つとも試してみたところ驚くほど効きました。大げさでは無く「すぐに効果を実感」しました。
どうやら本当に「凝りをほぐす」程度のことらしく、しらばくするとまた元に戻ります。ですが指圧するたびに楽になるので癖のようになり、暇さえあれば指圧していました。
キネシオテープと指圧のおかげで「肩があまり痛くない時間」が急激に増えたため、上記以外の動画も参照し、もみほぐすべき場所を学びました。
それはまた次回に詳しく書くことにします。
とにかく本当に四六時中痛い、ちょっと腕を上げるのも痛いというような状態まで悪化させてしまったという人は、この指圧をやってみてください。かなり効くと思います。
原因は人それぞれなので腕の指圧が効かない人も居るかもしれませんが、「パソコンに向かうことが多い」、「筆記用具で何か書くことが多い」、「家事で手首や腕・肩が凝る」という人の多くは効くと思います。
とにかく重要なのは「肩に負担をかけている原因を取り除く」ことです。腕の指圧はその第一歩として非常に簡単で、しかも効果のあるものでした。
ちなみに他の部分の指圧やもみほぐしを集中的にやるようになってからは、腕の指圧はあまり必要性を感じなくなっていきました。というよりも四六時中指圧していなくても大丈夫になりました。