かなり期間が空きましたが、四十肩・五十肩の痛みを改善してきた話の続きです。
【参考】これまでの話
前回は「自分で腕を指圧して凝りをほぐす」ことにより、大幅に症状が改善することに気づいたことを書きました。今回はさらに症状が改善するきっかけとなったこと、またそれらによってどの程度良くなったかなど、書いていきます。
1.「指圧で凝りをほぐす」の続き
腕の凝りをほぐすだけでなく、鎖骨の下や背中側の脇の付け根部分など、多くの人に共通して凝りやすい(固くなりやすい)部分も指圧するようになりました。これも前回と同じ人がYoutubeで公開してくれている動画を参考にしています。
効果はあまり長続きしないのですが、かなり効果があります。そのため四六時中指圧するようになり、今度はそれによる腱鞘炎が心配になるほどでした。
これでまたわずかずつ良くなっていきました。ただし、今思えば小康状態という程度だったのかもしれません。
たとえば、このときはスーツのジャケットを着るという動作で痛みを感じるような状態でした。肩が固まっているので袖口に腕を通すのが物理的に大変なのです。もちろんそれ以上肩を無理に動かそうとするとかなりの痛みというか、激痛です。出先では一度脱ぐと1人で着れなくなる可能性があり、暑くても脱げなかった記憶があります。
この状態は何ヶ月か続きました。
2.中山式快癒器(かいゆき)
次の大きな進展は中山式快癒器です。下の写真のように突起が付いた器具で、基本的にはこの上に寝るという感じで使います。自重で指圧されるようなものです。

中山式快癒器(かいゆき)
突起が肩こりや腰痛に効くような配置になっている
突起の高さを簡単に調節できるようになっている
この2点が大きな特徴です。
本来は腰痛や肩こりに効くという感じで、背骨を挟んで近い部分を指圧したければ縦に、背骨から遠い部分を指圧したければ横にして使うという感じです。
自分では押せない背中側の凝り、特に四十肩・五十肩の原因である肩甲骨周りの凝っている部分を簡単に指圧することが可能です。自重がかかるのでかなりの指圧効果を得ることができます。
これで肩甲骨や脇の付け根あたりを指圧するようになったのですが、かなり効きました。あまりに効くので椅子の背もたれと背中の間に挟んで使っていました。
私は肩甲骨を挟むような形で中山式快癒器を使うことが多いです。そうすると肩甲骨の両側、また脇の付け根あたりの指圧になります。
中山式快癒器を使うようになってしばらくすると、肩の可動範囲が改善しはじめたように記憶しています。
この頃には寝る時に肩が痛いということもなくなり、かなり普通に眠ることができていました。
ただし痛い方の肩を下にして横を向いて寝るというのはまだ難しい、という感じでした。
かなり昔からほぼ同じ形状で販売されているものです。あまり改善の余地がないほど効果があると言えるのかもしれません。しかも安いです。
3.マッサージクッション
この次の大きな進展というか、最初に指圧が効いたときのような衝撃を感じたのが、マッサージクッション(ポータブルの小さなマッサージ器)です。

マッサージクッション(オムロン)
家内の友人が持っていたのを試させてもらったところ、かなり良かったので自分でも購入してみたのです。これが大当たりでした。
中山式快癒器の突起がグリグリ動いてくれるような感じです。効果は中山式快癒器の2倍か3倍くらいに感じます(当社比)。
やはり中山式快癒器のように椅子の背もたれと背中の間に挟み、いろんな部分をほぐしました。
15分くらい使うと自動で電源がOFFになり、揉み返しのようなことを防いでくれるようになっています。説明書にもあまり使いすぎないよう注意書きがされています。こうしたマッサージ器などは大抵そういうものだと思います。
ところがあまりにも効くし気持ちも良いので、かなり頻繁に、また30分連続といった感じで(今でも)使っています。
このマッサージ器、実はすでに2台目です。最初は1年で壊れ、動かなくなりました。
使いすぎ(推奨される頻度、時間から考えると5~6年以上分は使いました)なのはもちろん、ついつい背中を押しつけ過ぎていたと思います。
2台目は1年半以上使っていますが、反省を活かして使っているせいか、まだ大丈夫です。
ただし「この頻度で使ってこれほど効果があるのなら、毎年壊れても買う」と思っています。それほど安かったからです。なにしろAmazonで3500円、2回目は3000円でした。しかもオムロンだからなのか、かなりしっかりした作りです。
ここで現在(2021年10月)の価格を確認したところ後継機種しかなく、値段は6,500円~7,500円という感じでした。倍です。しかしこの値段でも、それこそ2年間使えるのなら次も買ってしまいそうです。
逆に言えば、これで激安と感じるほど使い倒しているということでもあります。なにしろずっと前から在宅ワークなので、仕事中でもいつでも使えます。
4.ここまででいかに四十肩・五十肩が改善したか
一番大きな違いは、「肩甲骨が動くようになってきた」ことです。
四十肩・五十肩になるような人は肩甲骨があばら骨とこすれるらしく、動かそうとすると「ゴリゴリ」と音がします。今では自分でもわかりますが、最初の頃はゴリゴリ音がするといった感覚は全くわかりませんでした。理由は「肩甲骨が全く動かないので音もしない」状態だったからです。
マッサージクッションを四六時中使うようになった頃から、この「肩甲骨が動く感覚」がわかるようになってきました。
まさにゴリゴリいうのです。ひどいときには骨同士がこすれるような感じが痛いくらいです。
洗濯板に棒をこすりつけているような感じがします。とにかく、ゴリゴリ鳴るほど肩甲骨が動き始めたということです。
肩甲骨が動けば肩にかかる負担も減るので、肩の可動域が広がります。可動域が広がると、あまり痛くない範囲で腕や肩を動かすことができます。
これがさらに肩甲骨を動かすことになり、だんだんと肩甲骨周りがほぐれていくのがわかります。この好循環が生まれると快方に向かうと思います。
この頃からは腕立て伏せもできるようになりました。それまでは痛くて腕立て伏せどころではなかったのです。
その後は大きな改善というのはなく、徐々に改善するという状況が長く続きました。
マッサージクッションを使ったもみほぐしは必須で、プラス、ストレッチのようなことをしています。運動やマッサージを怠ると、すぐに肩甲骨が固まるのがわかります。1日でもやらなければ、肩甲骨が固まるのがわかります。
次回、できればこのストレッチについても書いてみます。
5.(おまけ)固まっていた肩甲骨が動き出すときの感覚
肩甲骨が動き出す瞬間というか、前兆のようなものがあります。新たに動き出しそうな部分は、打撲したような痛みを感じるのです。凝りとはちょっと違います。
この痛みが直ると少しまた動く範囲が広がっているという感じです。
どういう理屈かは知りませんが、この痛みを感じると、「あ、また少し動くようになる」と思っています。逆に、このだるいような痛みを感じないまま、肩甲骨が大きく動くようになるということは、今までになかったと思います。
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