前回「四十肩・五十肩かな?と思ったらまず病院へ」の続きです。

  1. 四十肩・五十肩の痛みが軽ければサポーターも有効
  2. 肩を暖めたり固定するのにサポーターが役立つ
  3. 動かさないようにしていた肩が固まった
  4. 固まるほど症状も悪化するという負のスパイラルに

 

1.四十肩・五十肩の痛みが軽ければサポーターも有効

私ははじめ左肩が四十肩・五十肩になりました。40代前半のことです。今思えば大した痛みではありませんでしたが、当初から「これは四十肩・五十肩だろう」と思える症状でした。

肩を動かした方が良い」というのは知っていたので、痛くない範囲で動かしながら、しばらく経過しました。調子の良いときには腕立て伏せも出来た記憶があります。

しかしそのうち症状が悪化していきました。腕立て伏せを含め動かしすぎが悪かったように思っていました。これは今にして思えば勘違いでした。悪化の原因は他にありました。

とにかくこの時期に頼ったのが肩をカバーするサポーターでした。

2.肩を暖めたり固定するのにサポーターが役立つ

しばらくは痛い方の肩を下にして横向きに寝ることもできましたが、まずそれができなくなりました。

上を向いて寝ると腕の自重で肩が下に引っ張られるのが痛いため、痛い方の肩(左肩)を上にして寝るようになっていました。一番ひどいときには痛い方の肩が体の下にならないように寝ても「腕の自重で肩が引っ張られて少し痛い」とも感じていました。今思えばかなり軽い痛みでした。

この頃にはちょうど冬だったこともあり「暖めた方が良いだろう」ということで、暖める目的のサポーターを購入しました。

 

このサポーターはそれなりに効果がありました。肩を冷やさないと言う効果はあると思うので、これについてはおすすめです。私は脇腹あたりに肋間神経痛のような症状が出ることもあるので、今でも使い捨てカイロとセットで使うことがあります。

この後しばらくして左肩の痛みは快方に向かいました。そして半年もしないうちに全快したと記憶しています。この経験から「四十肩・五十肩は安静にしていれば治る」、「痛ければサポーターで固定すれば良い」と考えるようになりました。これは大きな間違いでした。

今思うと「腕が凝りがちな右ではなく左の肩であったこと」や「冬が終わり暖かくなったこと」などが影響したと思います。このあたりの理由は後で書くと思います。

3.動かさないようにしていた肩が固まった

そして左肩が全快してから1年以上後、今度は右肩が痛くなり始めました。左肩の経験があったので軽いうちから肩をなるべく動かし、腕立てふせなどもなるべくするようにしました。

しばらくは良くも悪くもならなかったのですが、だんだん腕立て伏せをするとかなり痛いと感じるようになりました。そのため「無理をしないでとりあえず安静にして痛みを取ろう」と考えました。

再び寝るときには肩が痛くなっていたので、早めにきつく肩を固定した方が良いだろうということで、そのためのサポーターも購入しました。

 

このサポーターは「きつく肩を固定する」のには確かに向いていると思います。寝る時に肩が痛いのは多少軽減されたので、しばらく使いました。

ですが今ではこれは不要だったと思っています。少なくとも「四十肩・五十肩の痛みがひどいとき」に使うべきものではないと思います。

参考のためにアフィリエイトリンクを貼っていますが、個人的には決して四十肩・五十肩にはおすすめではないのでご注意ください。

そしてさらにしばらく経過すると、もう横を向いて寝るのもつらくなってきました。そこで肩の下に枕などを置いて肩が下に引っ張られないようにした状態で上を向いて寝るようになりました。

これをやると眠りにはつけるのですが、朝起きたときに悪化していることが増えました。当然ではありますが、寝返りを打つときに悪化するようです。

そうこうするうちに右肩の状態はどんどん悪化していきました。

この頃には右肩にカバンをかけることができず、電車やバスでつり革をつかめない(そもそも腕が上がらないので)のはもちろん、手すりを低い位置でつかむことも難しくなっていました。

肩に少し力を入れるだけで痛いので、電車やバスのゆれに対して右腕(と右肩)で体を支えることができなくなっていたのです。

このとき右腕は水平まで上げることもできない状態でした。痛いのはもちろん、文字どおり「肩が固まって動かない」のです。どういう状態だったかはまた後で書く予定ですが、とにかく異様な状態でした。

4.固まるほど症状も悪化するという負のスパイラルに

そんな状態なので気をつけてはいるのですが、急に肩を動かしてしまうことがあります。そのときには肩に「ごきっ」とか「ぐりっ」という感触があり、痛みが走ります。

そしてある日、外で「顔をめがけて飛んできた虫に思わず反応し、手を振り上げようとした」ことによって一気に悪化しました。

肩の筋が「グリっ」と音を立てたような感じがし、その後は本当に「純粋に打撲・怪我」のような痛みでした。

しばらくすると痛みは落ち着きましたが、このときはさすがに病院に行くことも考えました。

結局病院に行くのは思いとどまったのですが、その理由は忘れてしまいました。おそらくまだ面倒だとか、安静にするしかない、と思っていたのだと思います。

今思えば、これは「四十肩・五十肩になる」、「肩を動かさないようにする」、「それによって症状が悪化する」、「痛みでますます動かせなくなる」、「さらに症状が悪化する」という負のスパイラルに陥っていたのだと言えます。

この出来事があって「安静にして痛みが取れるのを待つだけ」では駄目だと考えはじめました。 安静にしていても「四十肩・五十肩の原因」を取り除かない限り改善しませんし、どんどん悪化します。

私は年に何度か大きめのスーツケースを持って遠方へ帰省するのですが、その時期が近づいていました。このままでは帰省は難しいこともあり、ようやく真剣に「四十肩・五十肩を治すための情報」を集めはじめました。

長くなってしまいましたが、サポーターは「肩を暖める」とか「肩が動いてしまうのを防止する・守る」のには役立ちます。そういう意味ではむしろ使った方が良いと思いますが、それだけだと四十肩・五十肩は治らないどころか悪化する可能性があるので、気をつけてください。

次回からようやく「四十肩・五十肩を改善するにはどうすれば良いか」について書くことにします。